映画「国宝」を観て感じた大人バレエに大切なこと

こんにちは。メディカルライターのYukaです。

先日「国宝」を観てきました。吉田修一さんの小説を先に読んでいたので、映画を観るかどうか迷っていたのですが、結果的には映画館の大画面で観ることができて良かったです。

私は以前からバレエを習っていて、バレエに限らず、踊り全般を観るのが好きです。「国宝」はストーリー、俳優、映像、音楽のどれもすばらしいのですが、私にとって最も印象的だったのは主役の吉沢亮さんが演じる喜久雄の女形の踊りです。予告編やメイキング画像で、喜久雄の踊りの場面を繰り返し観てしまったほどです。吉沢亮さんは以前に剣道を習っていたそうで、日本の伝統文化のたしなみがあるとはいえ、1年とちょっとの準備期間で、映画に必要な歌舞伎の「舞」と「歌」を身につけたというのは本当に驚きです。もともときれいなお顔立ちの吉沢亮さんですが、喜久雄として舞台に立ったときの、頭の動かし方や、伏し目がちであるにもかかわらずまっすぐにどこかを見つめているような視線が美しく、目が離せませんでした。

バレエにはエポールマンという、上半身をねじることで体を立体的に見せて、バレエらしい雰囲気を作り上げる技術があります。このエポールマンの大事な要素は、肩(肩甲骨)や頭の使い方です。「国宝」でも、渡辺謙が演じる花井半二郎が若い喜久雄と俊介に踊りの指導をする場面で、肩甲骨の重要性が強調されていました。吉沢亮さんのインタビューの中でも、踊りの指導では肩を下げるよう何度も注意されたとおっしゃっていました。

バレエは足さばきが難しいこともあって、エポールマンを後回しにしてしまいがちですが、今回の「国宝」を観て、踊りの美しさにおける肩甲骨、頭、視線の大切さを再認識しました。練習時間が少ない大人の習い事で上達することはなかなか難しいですが、次のレッスンではエポールマンを常に意識して、少しでもバレエらしさに近づいていければと思います。

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